お茶会の種類とマナー

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お茶会の種類とマナー

お茶会の種類とマナー

なんだか敷居が高そうなイメージがあるお茶会。
実は気軽に茶席でお茶を飲んでみたいというだけの方にもウェルカムなお茶会もあります。
お茶会の種類とマナーを覚えて気軽に茶道を楽しみましょう。

呈茶(ていちゃ)

呈茶(ていちゃ)

差し上げることを意味する「呈」。

お客様をお茶でもてなすということで、厳密には「お茶会」とは違います。
陶磁器の展示会などで薄茶とお菓子が振る舞われる、誰でも気軽にお茶に触れることが出来るのが「呈茶」です。
ただし茶道の道具は本格的なものが使われていますので、取り扱いには気をつけましょう。

大寄せの茶会

大寄せの茶会

◆大茶会・市民茶会

自治体主催で不特定多数を対象に公共の施設で行われるお茶会です。
ほとんどの場合、薄茶を頂きます。
難しい作法や服装を気にすることもなく、気軽に茶道に触れることが出来ます。

◆本格的な大寄せの茶会

一般的に「大寄せの茶会」というとお稽古や市民茶会ではなくこのお茶会を指します。
300人〜500人を対象に、濃い茶席・薄茶席・野点席と点心を頂くお食事セットになっていて、全席を回るのが前提です。
一般の方も参加は可能ですが、三千家など流派に沿ったある程度の知識やマナーが必要になってきます。

野点

季節の移り変わりを楽しむために行われるお茶会で、俳句や和歌が詠まれることもあります。
野外にフェルトのマットを敷いて、細かい作法もなく、ピクニックに近い自由な雰囲気でお茶会を楽しむことが出来ます。

茶事

少人数の招待された方のみで開かれる正式なお茶会

懐石、炭点前、濃茶、薄茶の茶道フルコースが振る舞われます。
茶事は正式なお茶会なので、招待された方もきちんとした作法を身に付け、礼装をして行くのがマナーです。

かしこまった雰囲気の中で開かれるお茶室でのお茶会は、作法を覚えておきたいところ。
茶道のメジャー流派である三千家のお茶会のマナーをご紹介します。

呈茶(ていちゃ)

表千家

◆襖の開閉の仕方

襖の正面に座り、必ず座ったまま開けます。
襖の引き手に近い方の手を襖の引き手にかけ2/3ほど開け、反対の手で襖の枠の下から30cmほどのところにかけて、開け切ります。
閉めるときは開けるときと同じく手を変えて閉めきります。

◆座敷の入り方

襖を開けたら正座をして一礼。扇子を前に置いて両手をつき、軽くにじって茶席へ。
右手に扇子を持って立ち、畳の縁から24㎝くらいのところに座ります。

◆拝見の仕方

席中に入ったら床の間で扇子を前に置き一礼。手をついたまま拝見します。
掛け軸の前に花器がある場合そのままの姿勢で拝見。柱に花器があるときは花器に向き直って拝見し、終わったら一礼して立ちます。
釜を拝見する際には正面を向いて座り、釜や炉中、炉縁を拝見します。

裏千家

◆襖の開閉の仕方

表千家と同じく、襖の正面に座り、必ず座ったまま開けます。
まず手が入る程度に襖を開け、次に襖の枠の下から24cmのところにかけて体の中央まで開け、反対の手で残りを閉めるときの事を考えて全部開ききらないように開けます。
閉めるときは開けたときに持ったところを逆手に持ち、襖を中央まで引き出し、反対の手で持ち替えて立て付けまで引き、その手を引手にかけて、静かに最後まで閉めます。

◆座敷の入り方

扇子の要が右になるように膝の前に置き、襖を開けます。座る位置は表千家と同じで、畳の縁を踏まないように席につきます。
先客がいる場合には先客の方に扇子を向けてお辞儀します。

◆拝見の仕方

表千家と同じく掛け軸や花器を見終わったら、正面を向いて一礼して立ち上がり、かぎ畳を回って手前座に進んでから、釜や風炉を拝見します。

武者小路千家

◆襖の開閉の仕方

表、裏千家と同じく襖の正面に座ったまま開けます。
手を引き手にかけ、1/3程開けたら、反対の手で襖の枠の下の方を押して、襖の幅の3/4開けます。
部屋の内から閉めるとき、体を襖に対して斜めにしてから襖の枠を持ち7割ほどひいてから、反対の手で締めきります。

◆座敷の入り方

扇子を前におき、襖を開けます。
両手をついて一礼、右手に扇子を持ち席へ。
座る位置は懐紙が余裕を持っておける程度開けて座りましょう。

◆拝見の仕方

花器を拝見するまでは表千家と同様。
手前畳まで進み、釜の正面で扇子を置いて一礼。
扇子をもって立ったら、席に着く前に必ず茶道口の前に戻ります。

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